PV制作事例

画家 安東克典のPV制作の考え方をご紹介いたします。

クライアント:画家 安東克典様
構 想: 画家としての活動をはじめたのでそれをPRする映像がほしい。

画家を説明するってどうしたらいいんでしょう?
今回の映像をつくるにあたりもっとも考えたのがこのことでした。
画家ですから作品を見ていただくのが一番いいのですが、それだけだと映像として持たない気がしました。

そこで考えたのが、
「人は芸術家のどこに共感を覚えるのだろう?」ということです。
つまり、人は芸術家の生き様を知りたがるんじゃないかな? なぜなら、作品そのものを理解するための手がかりとして、生き様であれば自分自身と重ねて比べることができるので共感しやすいんじゃないか、ということです。

コンセプトワードとして置いたのが「悪あがき」です。
リタイヤしようとする間際の最後の抵抗、もう一度絵画制作に取り組み生きた証を残したい、この二つを因数分解して出てきた言葉です。

最初の一本目はあえて作品としての絵を出しませんでした。作品を出さないことで人としての画家へ焦点を当てたかったことに加え、絵画の持つマチエールを映像で再現することが難しいと感じたからです。

絵を描きたくて高校三年の時に学校の美術部へ入り、そこから東京藝術大学へと進み、資生堂でアートディレクターとして従事した後、絵画制作に入る、というところまでをストーリーとしました。タイトルを「広告から美術へ、安東克典が絵を描くに至るまで。」としています。

画家へのインタヴューもなく、作品も見せない、ということでやり始めたので一番悩んだのはBGMです。著作権のこともあるので、最終的には多くの人の耳に馴染んでいる古典からモーリス・ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」という曲を選び、これを打ち込みで再現することにしました。

映像に入れるコピーは画家の決意を示す、骨太なものを置いています。

映像の中で雲が多いのは、安東さんの作品で雲がとても印象的だったんですね。なので絵になる雲を探し歩いて、というか偶然に出逢うしか方法がないのですが、それを長回しで撮り、再生速度に変化をつけています。また、カラーグレーディングはなるべくトーンを抑え、控えめな感じに仕上げました。

二本目は画家が作品の着想を得た光景をたどりました。

タイトルを「The Inspiration Behind Past Days.」としています。今度は絵を紹介しようということになりました。
映像の中では三つの作品を紹介していますが、これらの着想を得た房総の景色を置いて、飛び交うトンビを画家として擬人化しました。曲はやはり古典からお借りして、リヒャルト・ワーグナーのオペラ、「タンホイザー」の序曲を用いました。

 

PAGE TOP
PAGE TOP